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とある編集者の晒しな日記

コンクリートジャングル東京の編集プロダクションに勤めるライターの実験室

【まるでラピュタの世界】北沢浮遊選鉱場跡に行ってきました

社会経済

一昨日から2日間、遅い夏休みをいただいて新潟県佐渡島に行ってきました。 水曜の夜の夜行バスに乗って6時前に新潟港に着くと、今度は6時のフェリーに乗って2時間半をかけて佐渡島へ。佐渡島佐渡金銀山は「金を中心とする佐渡鉱山の遺産群」として、2010年に世界遺産暫定リストに記載されたそうです。400年以上の歴史を誇る佐渡金銀山は、江戸時代には日本最大の金銀山として世界有数の産出量に達していたといいます。
 

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 ※選鉱場跡を俯瞰してみました

 

北沢浮遊選鉱場跡は、昭和12年に建設された、採取した鉱石を選別するための施設です。昭和27年まで操業したこの選鉱場跡を真っ先に見るために、佐渡島に着くと一番最初にこの場所に向かいました。奥に見える円形の構造物は、直径50メートルに及ぶシックナーと呼ばれる、泥状の金銀を含んだ鉱石から水分を分離する泥鉱濃縮装置です。この装置で水分を分離する工程を経たのち、濁川を挟んで対岸に送られたそうです。

 

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この他、急斜面の物資運搬を行うインクラインや、各施設に電力を送り込むためのレンガづくりの発電所、機械部品類の製作・修理を行った工場などの施設群が残っているとのこと。廃墟マニアにはちょっと知られた存在かもしれませんが、解説はこのくらいにして、北沢浮遊選鉱場跡一帯の、まるでジブリ映画天空の城ラピュタ』の情景を思わせる写真をご覧ください。

 

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※鉄を溶かすためのキューポラも残っていました

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※選鉱場の裏手に位置する施設。ラピュタに登場するロボット兵が今にも出てきそうです

 

佐渡島には、佐渡金銀山の他にも、廻船町として情緒ある町並みが残る宿根木や、たらい舟に乗ることができる小木、文化人の流刑地として意外なかたちで伝統芸能が流れ込んだために、独自の文化が発達しながら受け継がれてきた能楽堂といった施設など、おすすめスポットが目白押しな、島全体が見どころの観光地です。

 

北沢浮遊選鉱場跡ももちろん観光スポットのひとつなのですが、世界遺産に正式に登録されると、あの神秘的な雰囲気が失われてしまうのではないか心配するほど込みあいそうですね(笑)。

 

ラピュタにしてもここにしても、機能美を追求した文明の成れの果てだと思うと、一種の郷愁のようなものを禁じ得ません。使用していた当時の方々は、このような形で朽ち果てることなど、予想だにしていなかったでしょうからね。